(8)帰宅困難地域を走る常磐線代走バスに乗ってきた 仙台→上野 【'18年東北旅6日目(最終日)】
▲ポケセントーホク
本日は仙台からスタート。
本日がようやく最終日である。
もう少しお付き合い頂けると幸いである。。。
▲仙台駅5番線
仙台から埼玉まで帰るなら、東北本線で帰るのが最短距離である。
実際ほとんどの人が東北本線を選択するであろう。
だが筆者は旅人である。
とち狂ったような旅程を立て遂行してきた筆者である。
そう簡単には埼玉に帰らんよ。。。フフフ
ということで、仙台駅5番線にやってきました。
2018年現在、東日本大震災のため長らく不通となっている常磐線を経由して帰ります。
▲原ノ町駅
列車は朝の通勤ラッシュ時間のため、比較的混んでいた。
写真は撮れず、原ノ町駅に滑り込むように到着。
正確には常磐線は仙台駅が起点ではなく、途中の岩沼駅が起点であり、それまでは東北本線を走る。
ただ、常磐線に直通するすべての列車が仙台まで乗り入れるため、事実上仙台が起点となっているというわけである。
原ノ町駅は戦国時代をモチーフにした駅舎であった。
これはどの武将のものだろうか。
日本史の知識がなさすぎて全く分からないこのわたくし。。。
興味はあるんですけどね。
鉄路はこの先の浪江駅まで続いています。
9:52 普通 浪江行き
▲風情のあるボックスシート
▲浪江駅
浪江駅に到着しました。
ここまでが2018年現在、鉄路がつながっているところです。
ここから先は代行バスで国道6号を通り、富岡駅まで向かいます。
駅には、使っていない2本の線路を潰すように橋がかけられていました。
少し悲しい光景ですね。
これだけの線路を使うだけの需要がない。そして仮設の構造物。
震災の爪痕と復興に向けた歩みを同時に象徴する光景であると感じます。
▲浪江駅発富岡駅行きの代行バス
代行バスへはあまりゆとりのある接続時間ではなく、足早にバス停へ。
ほぼ全員が旅行者と思しき人たち。
JR北海道に乗っていてもそうですが、やはり地元に必要とされてこその鉄道、はたまた公共交通機関だよなと思うわけです。
バス車内では、「車内での撮影はマナーとモラルを守って下さい」との案内が繰り返しなされていました。
そんなに守らない人が多いんですね。
悲しいことだなと思うと同時に、その様子を容易に想像できてしまうあたりより悲しくなる。。
そしてここから「帰宅困難地域」に指定された地域を通ることになります。
「窓を開けないように」とのアナウンスも繰り返しされていました。
あれから7年半、フクシマの現状はどうなっているのか。
そこには想像以上の光景が広がっていました。。。